あるやり取りをしていた時のこと。
通常は新規鉄道車両製造時には必ず図面を描いて提出する必要があるのですが、驚くことに近鉄だけこれを省略することが許されているらしいのです。
これ何でなのかな~と思ってたんですが、どうも「認定鉄道事業者」という仕組みがあるそうです。
何気なくこの話をしていたところ、うえぽんさんにご教示頂きました
何それ…

認定鉄道事業者とは、JR東日本の文献 1)によると
認定鉄道事業者制度は,国が進める規制緩和の一環として,鉄道施設や車両の確認について鉄道事業者が自己責任により主体的に実施することを目的に 2004 年 3 月に創設された.認定鉄道事業者は,一定以上の技術水準を維持向上していく必要があり,社内規程と実施組織を整備しなければならない.当社は 2004 年 12 月に認定を受けた.
認定鉄道事業者の認定を受けると,本来,国土交通大臣が実施する車両確認について,複数の重要な項目以外は鉄道事業者が実施することが可能になる.迅速な判断と実施が可能となる反面,鉄道事業者自身の責任は重くなる
とあります。東日本もこの認定鉄道事業者とのこと。
2000年に改正された鉄道事業法において設けられた制度で、一定の人員・体制があり、社内で工事の確認が完結できれば取得できるとのこと。
近鉄やJR東日本の他、JR北海道もこの「認定鉄道事業者」だそうです。自社
上記文献では2004年に創設された…とありますが、近鉄の文献では2001年に取得しているとのことなので、おおむね2000年前後に出来た制度のようです。
ちなみにJR西日本や西日本鉄道もかつてはこれだったものの、やらかして外された…という話があります。
JR西日本・西鉄共、2006年に取り消しを受けているようです。
関連リンク
参考文献
- 『JR 東日本の鉄道車両設計 』,中神 匡人,日本機械学会
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