電報略号が使われるようになったのは、まだ通信を「モールス信号」に依存していた明治中頃のことです。
これを「鉄道電報用略号」として制度化されたのは、明治42年1月28日のことでした。
鐵道電報用略號 明治四十二年一月二十八日達第五三號
鐵道電報用略號別冊ノ通相定メ來ル二月十日ヨリ之ヲ實施ス
ここまでは確かなんですが、内部向けということもあるのか電略に関する用語ってあまり文献に載ってないんですよね…。
ということで、今のところ判明しているワードについてずらーっと並べておきます。
電報略号
概ね1949年当時の情報です。
ウヤ…運転休止のこと。うんてんやすみから
レチ…車掌のこと。列車長から
カレ…貨物列車
リレ…旅客列車
コレ…混合列車
イム…異状なし
シウン…試運転
トチテ…途中停車
ハエ…発駅
チエ…着駅
トエ…当駅
ゼ…上り
ゲ…下り
セロカツノミコ…線路開通の見込み
ゲン…現在
フツ…不通
フメ…不明
セロコセ…線路故障
テハ…手配
セゾレ…接続列車
コホ…鉄道公報
キホ…鉄道局報
信号機
信号…シゴ
信号機…シキ
出発信号機…ハシキ
場内信号機…ナシキ
入換信号機…イシキ
閉塞信号機…ヘシキ
注意信号…チウイシゴ
停止信号…テシシゴ
路線名
トカホセ…東海道本線
ホリホセ…北陸本線
カサホセ…関西本線
チウホセ…中央本線
タカホセ…高山本線
ミノセ…身延線
関連リンク
参考文献
鉄道通信協会「鉄道通信 = Railway telecommunications & electronics 18(10)」,13p
鉄道教育研究会『鉄道防災必携』,交友社,1949年1月
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