「承認欲が遥かに上位」…京阪の撮り鉄(東京在住)逮捕について考える

京阪の駅に侵入した、東京都内に住む19歳の青年が書類送検されたと話題になっています。

「他の撮り鉄に負けたくなかった
良い写真が撮りたかった」

 

現代の承認欲は遥かにそれを上回っているのです。

 

 

今年4月に大阪市旭区にある京阪電鉄・森小路駅で撮影された動画では、動画の撮影者が駅のホームから線路に降りた直後、列車が大きな警笛を鳴らしている様子が記録されています。

捜査関係者によりますと、撮影したのは東京都内の19歳の少年で、ホームから線路内に侵入した鉄道営業法違反の疑いで、11月9日に警察が書類送検しました。列車は試運転中でケガ人はいませんでした。

少年は「他の撮り鉄に負けたくなかった。良い写真が撮りたかった」などと容疑を認めているということです。

https://www.mbs.jp/news/sp/kansainews/20211110/GE00040967.shtml

 

 

書類送検されると前科者?

今回は「書類送検された」と書かれていますが、書類送検=前科がついて人生を棒に振るというわけではありません。

書類送検とは、警察から検察庁へ書類が送られたという意味を指します。

微罪処分(警察内で終わらせる、逮捕などの身柄拘束なし)

書類送検(警察から検察庁へ書類を送る、逮捕などの身柄拘束なし)

逮捕(警察から検察庁へ書類を送る、3日~最長22日の身柄拘束あり)

 

この段階ではまだ裁判が開かれていないので、有罪かどうかもわかりませんし、前科が付くかどうかもわかりません。

俗に言う「人生を棒に振る」というのは、前科がついたり報道されたりすることを指します。

 

刑事事件は被害者(この場合は京阪電車)が被害届を取り下げるなどして不起訴処分になることがあります。この場合、そもそも裁判が開かれないので前科は付きません。

初犯であったり真摯に反省の念が見られるなどして、弁護士がそれを理由に説得する(示談)と、意外と裁判までは持っていかないケースは多く見られることから、今回も恐らくそこまではいかないものとみられます。

 

ただし前歴は残る

ただ、前科はないもののもう少し軽い「前歴」は一生残ります。

これは警察内で共有されているデータベースのことで、マグフォト・指紋・DNAなどを採取されます。

今後同様の事件が発生した場合にはすみやかに特定がなされ、処分は重くなっていくでしょう。

 

 

プロフィール

執筆者:207

鉄道Webサイト運営17年目。
現在Osaka-Subway.comを含む4サイトと付随する動画媒体を運営中。

鉄道サイト運営のノウハウから、サイトとは全く関連性がない
ようなことまであれこれ書いていきます。

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