ルパン三世 Part5の「アミ」が話すIT用語について

出典:ルパン三世 Part5

以前も書いた、ルパン三世 Part5に出てくる「アミ・エナン」というキャラ。

「Hey Siri」のように「Hello Underworld」というボイスでCPを起動し、あらゆるデジタル問題を解決してルパンをサポートする姿勢は、同じくデジタルネイティブ世代の私として非常に刺さるものがありました。

彼女は割と専門的な用語をずっと言ってるのですが、知らなかった用語もあったので参考にここへメモ。

 

IDSスニッファ

ルパンとの出会い場面。

IDSスニッファ起動。ログで不正アクセスを解析。

IDSとは侵入検知システム(Intrusion Detection System)のこと。

スニッファ(スニファ)はアメリカ企業の登録商標で、ネットワーク上を流れるパケットを監視して分析する製品システムのこと。

つまり侵入検知システムを起動して監視しているパケットを記録しているところから不正アクセスを解析しようとしています。

 

Anonymous transactions

脱出してルパン一行とFIAT500に乗っている時の一コマ。

ルパンや次元が同時に話しているので聞こえにくいですが、

Anonymous transactions…

と話しているのが聞こえます。これは匿名取引を意味する言葉のようです。

 

 

Beautiful soup

スマートグラスをかけながら

Beautiful soup、HTMLを解析…

というシーン。

これはHTMLから画面データを抽出(スクレイピング)するPythonのライブラリ「Beautiful Soup」構文を呼び出しています。

 

 

Cyber Physical System

ドイツCPS、デフォルト管理者名とパスワードを入力

とアミが言うと、

Industrie 4.0
Cyber Physical System

という画面が表示されます。

これはドイツが定義する第4次産業革命「インダストリー4.0」のこと。

インダストリー4.0の中核がCyber(デジタル)とPhysical(現実・実物)を繋げるSystem(システム)です。日本でいうIoTにあたります。

 

 

Ponion Proxy

ハロー、アンダーワールド。
ポニオン・プロキシで接続。一番近い国境線は?

これは現実世界でも存在するOnion Proxyのもじりであると推測されます。

Onionは、匿名取引を行うのにあたって必要なTorの象徴。

Onion=たまねぎのことですが、たまねぎは多数の皮で覆われている植物であり、これが複数の暗号化を重ねて匿名化していることの暗喩でOnionになったそうです。

 

銭形の家で

クローラのセッション情報確認
スタックのチェック
インデックス後に検索
特定パスのみをチェック

対立するメンバーの特定を行う時に使ったコマンド。

IPカメラネットワーク、起動

銭形の家にインターホンを押してやってきた人(石川五エ門)を確認するために使用。

銭形の家のインターホンを(勝手に?)ネットタイプへと切り替えていたようですね。

 

バージョンロールバック

SSL2.0へバージョンロールバック。
https、プロトコルの脆弱性を攻撃、映像データを解読

現在のセキュリティはTLSがメインですが、それを旧世代のSSL2.0へ強制的にロールバック(戻させる)ことで、SSL2.0時代に見つかっている脆弱性からハックするというもの。

作中ではアミが学校内に置かれたカメラをハックして、映像を見る場面に持ちられています。

 

Spotter  Forum

空港で逃げているときのシーン。

Spotter  Folum、空港スレッド

これだけ唯一わからなかったのですが、後のセリフで「航空マニアフォーラムで質問しただけ…」と答えていることから、航空マニアフォーラム(掲示板)で探した…という意味合いになるのかもしれません。

 

 

関連リンク

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執筆者:207

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現在Osaka-Subway.comを含む4サイトと付随する動画媒体を運営中。

鉄道サイト運営のノウハウから、サイトとは全く関連性がない
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