「水際作戦」ってご存知ですか?
今日電話で「福祉事務所に生活保護の申請に行ったのに申請すらさせてもらえなかった。今日もう一度行く予定」との相談があり、「今日も追い返されそうになったらすぐ連絡下さい」と伝えると、後に「『支援団体に相談してます』と伝えたら、態度が急に変わってスムーズに申請できました」との報告が。
— 永井悠大 (@nytissue) August 11, 2021
本来生活保護が受給できる立場なのに、役人・役所が給付させたがらない為に、窓口(=水際)であーだこーだ文句をつけて帰らせ、生活保護を受給させないことを指します。
これ、普通に一発アウト(=役所側が不正なことをしている)なので、弁護士さんや支援団体に間に入ってもらうとスムーズに支給してくれるようになります。
2018年の投稿ですが、こういうの見ると本当にゾっとしますな…
受給資格があって生活保護を本当に必要としている方を水際作戦で止めるなんて不遜でしょうやはり生活保護を受給するなら要弁護士ですかねぇ(それもおかしな話なんですが)
日弁連の見解もご覧くださいhttps://t.co/N63CpwiedM https://t.co/MumCbOcWsI— Osaka-Subway.com/鉄道プレス (@OsakaSubwaycom) August 11, 2021
日本弁護士連合会(日弁連)もこれを問題視しており、積極的に動いてくれるようです。
もちろん、不正受給には断固として
しかし、不正受給の割合は僅か1%にも満たないのです。
もちろん不正受給は厳しく取り締まるべきですけど、要件を満たした本当に必要な人へ不当に支給しない場合、役人・役場への負のインセンティブを与えるべきではないのかなぁ
— Osaka-Subway.com/鉄道プレス (@OsakaSubwaycom) August 12, 2021
取り締まるべきは不正受給ではなく、不正な支給止めでしょう。
不正な支給差し止めを行った役人・担当課にも、それ相応の罰則を与えるべきでしょう。負のインセンティブが働かなければ、今後また同じ事を繰り返すでしょう。
生活保護の財源となる税を納めるのは私達。お金だけ納税させておいて、いざ生活保護が必要になったら知らんぷりとは何様のつもりなんでしょうか。
ヘイトが溜まり、民営化しろ!という機運が高まるだけなのです。
コロナで職を失ったりする中で、本当は機能するはずの生活保護が役人の傲慢な手で奪い取られている現状があります。
社会にとってもセーフティネット
生活保護はよく「社会のセーフティネット」といわれますが、実は社会にとってもセーフティネットなんです。
近年「無敵の人」と呼ばれるひとが出てきました。つまりところ、失うものがない人の意味です。
先日、小田急の電車内でサラダ油をまいたり女性を刺したりした事件がありましたよね?ああいう事件がもっと起きるかもしれません。
そうならないためにも、社会にとってのセーフティネットとして生活保護が機能するのです。
「おにぎりが食べたい」と死んでいった
平成の日本で、「おにぎりが食べたい」と言って死んでいった人がいるのを知っていますか?
この事件以来、私は生活保護を出さない役所に激しい憤りを感じました。
こんな悲惨なのは平成で終わらせ、令和には
生活保護に問題がないわけではない
とはいえ、生活保護のシステムに問題がないわけではありません。
働かなくても月8万円のお金を得ることは出来ますが、預金は厳しく監視されます。
8万円分働くと全て没収され、まさしく「働き損」になるわけです。この仕組を変えなければいけません。
働くことに対するインセンティブを与え、生活保護から抜け出すような制度設計が必要です。
必要なのは哲学教育か?
生活保護の必要性ってこういうことですよ
自分がどんな理由で落とし穴にハマるかなんて誰もわからない https://t.co/81VjLFaxBI— Osaka-Subway.com/鉄道プレス (@OsakaSubwaycom) August 18, 2021
金持ちで健康で知能の高い人に向けて「貧乏だったり病弱だったり愚かだったりする人に優しくしなければならないのは何故か」を説得するロジックが必要で、そのために無知のヴェールとかの概念装置を積み上げてきたのが法哲学であるので
— スドー☂ (@stdaux) August 17, 2021
社会の富は相対的なもので必ず貧しいものや稼げない人が一定数出る。それを放置すると治安不安になったり、病気や失敗でそこに落ちた場合や将来や子孫に不利益が生じる。安定した生活、社会を過ごす上で彼らも含めカバーするほうが理にかなっている。
金持ちで健康で知能の高い人に向けて「貧乏だったり病弱だったり愚かだったりする人に優しくしなければならないのは何故か」を説得するロジックが必要で、そのために無知のヴェールとかの概念装置を積み上げてきたのが法哲学であるので
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