基本的に、絵描きさんや作曲家などのクリエイターは尊敬している。
それは自分にできないことだからであり、基本姿勢としては(よっぽどカスでない限りは)「応援」になる。
フォローしている蒼空あかりんさんが、こんなことを仰られていた。
最近絵の反応少ないからそれもストレス。。
— 蒼空あかりん♪🌦(あかねっち♪)🚂 (@Akane_Aozora_AR) May 7, 2024
バズっているポスト見る度に辛い。。
自分の絵なんか色褪せて見える…— 蒼空あかりん♪🌦(あかねっち♪)🚂 (@Akane_Aozora_AR) May 7, 2024
この気持ちはわかる。
「ねだるな勝ち取れ」派な私だが、今回は私の行動方針を横に置いといて、何故こうなるのかを考えてみる。
「宣伝」と「クリエイト」は別事業
結論からいえば、広報宣伝とクリエイトすることは全くの別分野なのだ。
昔の日本では「良いものは売れる」「良いものは広まる」という、精神論というか武士道的考えが強かった。
もちろん良いものであれば口コミ的に広まっていくだろうし、間違いではない。ただ、これでは時間がかかりすぎる。
両者が得意ならいいが、日本人はどちらかしか出来ない…いや、クリエイトしか出来ないという人は比較的多い。
「良いものづくりをしていれば売れる・広まる」というのは幻想とまでは言わないが、効果が出るまで時間がかかるだろう。
範は食品事業から
食品事業の本質は、広報宣伝にある。
古くは森永製菓の「エンゼルマーク」から始まり、「キャラメル」における飛行機での宣伝(森永号・昭和6年)、タバコ代用など枚挙に暇がない。
これは、専務であり創業者森永太一郎の腹心であった松崎半三郎の影響が大きい。すなわち、森永太一郎が製造(クリエイト)を、松崎半三郎が広報宣伝(マーケティング)を担っていたのである。
近代では日清食品がそうで、シャープやマクドナルドもSNSバズに傾倒しつつある。
自動車でもそう。昭和世代は何かとトヨタをディスる風潮が強かった。それは「80点主義」を拡大解釈して、「トヨタの車はいつも80点」と貶した点にも現れている。
情報が少ない時代だから仕方がないのかもしれないが、そこには「一番売れているメーカー」に対するやっかみもあったのだろう。
しかし2024年の今、世界の市場で上位に食い込んでるのは紛れもなくトヨタだけである。
日産・三菱は凋落し、ホンダも微妙。それ以外のメーカーは話の遡上にも上がってこなくなった。
売れなければ、良い車を作る金もなくなる。現代のトヨタは、昭和世代が見るとびっくりするほどスポーツカーに傾倒しているが、他メーカーはどうか。
日産はいつまでも古いZ34を使いまわしているし、三菱は既に片手で数えるほどしか車種がなくなった。
ホンダはシビックなどでまだ健闘しているが、それでもNSXやS2000といった名車を出していた時代と比較すると、トヨタには及んでいない。
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