「電車マニアになってスクールカーストの底辺にさせたくないからおもちゃとかシャツとかは買わない」という知人ママの子、さてどうなるか…
— Osaka-Subway.com/鉄道プレス (@OsakaSubwaycom) October 28, 2019
もちろん、「人による」だとかそういう話であるのは承知した上での話です。
しかし、親御さんとして「カースト下位になって歪んでほしくない」と願うのもわからなくもありません。
「高校でスクールカーストを経験すると、大学生の時点で劣等感を感じやすくなる」という研究もありますし、クラスメイトから下の存在とみられ、いじめの標的になりやすいとの指摘があります。
「スクールカースト」地位の中で下位に置かれた生徒は、クラスメイトから身分の低い存在、つまり目下の存在だとみなされて、いじめの標的になりやすいということ。そしてもう一つは、たとえいじめにあわなかったとしても、自分に自信をなくし、学校生活への適応に大きな影響を及ぼすということです。
出典:鈴木翔『教室内(スクール)カースト』光文社、2012
何より親御さん自らの体感もあるでしょうし、ましてや学校という閉鎖的環境においてはいじめられっ子だけが何かと損をし、自殺までしてしまう時代です。
自分の子にはそうなってほしくないと導こうとするのは当然ですね。
電車好きはカースト下位になるのか?
ただ、「電車好きがスクールカーストの下位になる、なりやすい」のかどうかはまだ相関性が認められません。
「オタクがスクールカーストの下位である」というアメリカの研究結果(2018)はありますが、アメリカには「鉄道趣味者」というジャンルがいないこともあり、イメージ的な域を出ません。
おそらくは体感的なもの、もしくはイメージを基にした根拠のないものと思われますが……、機会があればもう少しこの辺を突っ込んで聞いてみたいと思います。
…
頓珍漢なリプライが来て辟易としてたんですが、この話は
・「スクールカーストで苦労してほしくない」という親御さんの気持ちで、社会に出てから云々は関係ない
・子供は今のところ鉄道に興味があるわけではない
・「何でもダメという」毒親的考えではなく、方針として「鉄道マニアにはさせたくない」
ということです。
参考文献
宇都宮大学「大学生における、中高時の スクールカースト経験の長期的影響」、小原一馬(宇都宮大学教育学部)、平山愛理(栃木県庁環境森林部県北環境森林事務所)
鈴木翔『教室内(スクール)カースト』光文社、2012
BIGTHINK「The 12 high-school cliques that exist today, and how they differ from past decades」
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