SSL化を萎縮させる鉄道コムの現行制度

大きな流入が見込める鉄道コムのブログランキングですが、現行制度ではSSL化をしにくい環境になってしまっています。

 

SSLとは、超簡単に言うと「https:~」で始まるサイトのこと。

Webの現在の本流は常時SSL化です。GoogleではSSL化しないサイトは検索の順位を下げるとしていますし、「httpとhttpsが混じっているmixedコンテンツは今後Google Chromeで表示しない」と発表しています。

SSL化すると暗号で通信が行われ、改竄されたファイルやマルウェアへの感染といったリスクを減らすことが出来ます。

 

 

コストは誰は払う?

 

ただ、SSL化には相応のコストがかかります

ブログやCMSサイトを立ち上げたばかりでは、そのコストは相応の負担になるでしょう。

そこで、無料で利用できる「Let’s Encrypt」というSSL証明書が比較的多く採用されています。

 

しかしながら、どういう理由なのか鉄道コムではこの「Let’s Encrypt」という無料SSLが使えず、使うとブログランキングに反映されないのです。

2021年10月から本格的にこの規定が適用されたらしく、多くの人気鉄道サイトさんの間で大混乱が起きました。

説明ページにもこうあります。

独自ドメイン(サブドメイン含む)で運営されるブログの場合、https://で始まるURLで無償のSSL証明書が適用される可能性がありますが、鉄道コムでは無償のSSL証明書によりSSL(HTTPS)化されたブログへの対応・サポートをしておりません。該当するブログの場合、ご登録いただくためには、無償ではないSSL証明書に変更されるか、場合によってはSSL化されないことをご検討ください。

出典:https://www.tetsudo.com/help/blog.html

 

この姿勢は、鉄道コムが鉄道サイトのSSL化を阻害しているともいえます。

 

一般的なWebではSSL化が推奨されている。しかしガラパゴスな鉄道コムでは無料SSLが適用できない。

となると有料SSL証明書を採択できないサイトは、どちらかを採る選択に迫られるのです。

コストを払ってまで有料のSSL化を行うサイトは限られるでしょう。

そうなると「多くのwebサイトはSSLで当たり前なのに、鉄道サイトだけはいつまで経ってもSSL化を行えない」状態になってしまうのではないかと危惧しています。

 

 

うちの場合は

ちなみに現在、鉄道プレスでは有料のSSL化を行っていますが、Osaka-Subway.comについては非SSLで通しています。

鉄道プレスをSSL化しているのは鉄道コムの流入対策ですが、Osaka-Subway.comについてはSSL化にさしたるメリットが見いだせないことからそのままにしています。

(SSL化するとこれまで書いた記事のURLが変更されてしまったり、mixコンテンツや二重リンクのせいでSEOのランクが下がったりするので安易に移行できないのです)

 

プロフィール

執筆者:207

鉄道Webサイト運営17年目。
現在Osaka-Subway.comを含む4サイトと付随する動画媒体を運営中。

鉄道サイト運営のノウハウから、サイトとは全く関連性がない
ようなことまであれこれ書いていきます。

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