プロセスエコノミーと「高槻やよい」さんの話

皆さんは、プロセスエコノミーって知っていますか?

簡単にいうと「過程を重視した経済活動」のこと。

これまでの商取引というのは、製造や経緯などの経緯は表立たずに、いきなり結果(製品)からポンッ!と露出するのが基本でした。

しかし、SNSの隆盛で小さな情報も大きくシェアされるようになったことや、品質の差が殆どなくなり差別化が難しくなったことで、「ストーリー」を売るという側面が注目され始めました。

この話が大きくなっていったのが、今回取り上げる高槻やよいさんです。

 

【追記】

やよい軒公式さんにも見て頂けたようです(笑)

 

 

「推し活」というストーリー

そもそも、高槻やよいさんってご存知でしょうか。

バンダイナムコのアイドルマスターというゲームに登場するキャラクターです。

彼女は今年、やよい軒の公式キャラクターとして採用されたのですが、いきなり採用されたわけではなく、採用までの過程がファンによるいわば「推し活」によって生まれました。

 

元々バンダイナムコとやよい軒には何の交流もなく、ましてや高槻やよいさんも全く無関係でした。

しかし3月25日、彼女の誕生日にやよいさんのファンが「高槻にあるやよい軒」へ集まるという行動を起こし始めます。

あっという間にそれはネットのムーブメントとなり、毎年3月25日には全国からファンが大阪の高槻へ集結するようになりました。

 

やよい軒側も2018年から公式に対応をはじめ、ついに2022年には正式にキャラとして採用されることになりました。

 

そう、これがプロセスエコノミーです。

 

実は、自著「マルコに恋して」もこのプロセスエコノミーを応用したマーケティングを行っていました。

製作・販売に至るまでの過程を常時サイトやTwitterで発信し続け、絶えず興味を持ってもらえるように「情報発信」する過程を最初から設計していたのです。

 

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