近年、バズツイートに1秒だけの動画を掲載しているケースを見ます。
あれは「インプレッションを稼ぐためのテクニックである」という言説をたまに見ますが、本当に効果があるのか検証してみました。
前提条件
・動画だとツイートがTLに表示されるだけで何回も再生される
→インプレッションが稼げるらしいという仮説がある・同じ時間、同じハッシュタグ、同じような図解を用意
(具体的には、鉄道雑学で#Subway23時のタグを全てに付ける、投稿は23時固定)
・完全にネタを同じには出来ないので、題材は変更
・以前公開されたTwitterのアルゴリズムから、投稿後6時間ごとに50%づつ反応が少なくなる事がわかっている
・よって、投稿後(若干の余裕を見て)24時間経過してから検証開始
結果
投稿日 | インプレ数 | RT数 | いいね数 | インプレ数 /RT数比率 |
インプレ数 /いいね数比率 |
ポスト内容 |
---|---|---|---|---|---|---|
5/12 (写真) |
12,400 | 29 | 148 | 427.5 | 83.7 | LRV(超低床電車)の導入タイプ ※タグなし、7:45投稿 |
5/19 (動画) |
25,600 | 53 | 200 | 483 | 128 | 【電鉄・電気鉄道がある県】 |
5/20 (写真) |
94,000 | 116 | 486 | 810.3 | 193.4 | 【複々線(4線)のある県】 |
5/21 (写真) |
23,400 | 52 | 206 | 450 | 113.5 | 【「ロマンスカー」が走った県】 |
5/22 (写真) |
11,359 | 28 | 87 | 405.6 | 130.5 | 【総理大臣の出身県】 |
5/19に投稿した「1秒動画ポスト」の近似値としては、5/21の投稿が最も近くなりました。
この2者を比較すると、インプレッション数にあまり違いは見られません。
続いて1RTあたり、1いいねあたりのインプレ数も比較してみましたが、動画の方が微妙にインプレッション数は伸びているものの、はっきりと顕著な差は出ていませんでした。
【実験結果】
・1RTあたりのインプレ数を比較すると、写真だと1RTあたり450程度だが、動画だと480程度
・1いいねあたりのインプレ数はも、写真113.5、動画128とあまり違いが見られない
・根本的に反応数が違った5/20の投稿の方が、他を圧倒的に引き離している
エンゲージメントには差が
投稿日 | エンゲージメント数 | 詳細のクリック数 | プロフィールへの アクセス数 |
ポスト内容 | |
---|---|---|---|---|---|
5/12 (写真) |
697 | 88 | 22 | LRV(超低床電車)の導入タイプ ※タグなし、7:45投稿 |
|
5/19 (動画) |
1,798 | 189 | 81 | 【電鉄・電気鉄道がある県】 | |
5/20 (写真) |
2,182 | 758 | 144 | 【複々線(4線)のある県】 | |
5/21 (写真) |
620 | 231 | 44 | 【「ロマンスカー」が走った県】 | |
5/22 (写真) |
307 | 97 | 26 | 【総理大臣の出身県】 |
一方、顕著な差が出たのはエンゲージメント数。こちらは3倍近く異なっています。
エンゲージメント数とは、Twitter公式からの案内によると
ユーザーがポストに反応した合計回数。
ポストのクリック(ハッシュタグ、リンク、プロフィール画像、ユーザー名、ポストの詳細表示のクリックを含む)、リポスト、返信、フォロー、いいねを含みます
と説明されています。
先に挙げた項の通り、リポスト・いいね数は両者とも有意差はないので、それ以外の
・ポストの詳細表示のクリック
・プロフィールへのアクセス数
などの要素が高かったみたいです。
サンプルが少ないのでもう少し試してみたいのですが、「そういうことをする人」だとたくさんフォロワーがいる人が誤解してそのまま発信されてしまうリスクがあるので、まだ時間を開けて試してみることにします。
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