【びっくり】南高梅を「なんこううめ」と思ってたら「なんこうばい」と呼ぶ人もいるらしい

発端はライブドアニュースのこれ。

和歌山で産出される「南高梅」という品種があるんですが、当然のごとく「なんこううめ」と呼んでいました。

ところが、関東を中心に「なんこうばい」と呼ぶ人もいるのだそうです。ば、ばい……?

 

うめvsばい、文献は…

南高梅は、地元の南部高校(みなべこうこう)の生徒が梅の品種選抜に取り組んだ為この名前がつけられたそうです。

なんこううめ」と書かれている最も古い文献では、1980年の貿易関係の書類にこのような記載があります。

果樹用の代表的品種は「白加賀」であるが、南部川村では「南高梅(なんこううめ)」七五%、「古城(ごじろ)」が二◯%を占める。

出典:日本関税協会「貿易実務ダイジェスト : 貿易手続の専門誌 20(3)(223)」、1980年3月

 

一方、「なんこうばい」と書かれている古い文献は、1992年の食品関係の文献に出てきます。

また、梅は紀州の南高梅(なんこうばい)を使用し、品質の高さを頑なに守る。

出典:総合給食研究所「総合食品 16(3)(183)」、1992年8月

 

知事曰く

一方、和歌山県広報の主催で実施された、俳優の辰巳琢郎さんと和歌山県の仁坂吉伸知事との対談では、明確に「ばいではない」と否定されています。

辰巳:これは南高梅(筆者注:後述の文脈から、おそらく「なんこううめ」と呼んだと思われます。)ですね。

仁坂:ええ。

辰巳:南高梅のことを「なんこうばい」って言う人がいますけど、「なんこううめ」というのが本当だって地元で聞いたことがあります。これを開発した 南部高校のことを地元では「なんこう」って言うんで、その「なんこう」の「うめ」だから「なんこうばい」はおかしい、「なんこううめ」でないとって。

出典:和歌山県広報室「和-nagomi」編集部『和 : 和歌山 : 人・もの・地域 (8)』、2009年3月

 

 

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