2023年の市会・市長選・府知事選など選挙ダイジェスト

2023年の大阪市議会選挙・府議会選挙・市長・知事が終わりました。皆さんの”推し”は当選されましたでしょうか。

今回は大阪の自民党が記録的な惨敗を期すなど、歴史的にも非常に興味深い選挙となりました。

 

維新躍進・自民惨敗

大阪市

党派 選挙前の数 今回の当選数 現職 元職 新人 立候補数
大阪維新の会 40 46 34 0 12 50
公明党 18 18 16 0 2 19
自民党 14 11 5 1 5 19
共産党 4 2 2 0 0 16
立憲民主党 0 0 0 0 0 1
れいわの会 0 0 0 0 0 2
4 4 4 0 0 18

 

大阪府

党派 選挙前の数 今回の当選数 現職 元職 新人 立候補数
維新 46 55 44 0 11 56
自民 16 7 6 0 1 26
公明 15 14 10 0 4 14
共産 2 1 1 0 0 14
立民 1 1 1 0 0 2
社民 0 0 0 0 0 1
3 1 1 0 0 15

今回の選挙では、特に大阪府議会にて自民党が議席を半分にするという記録的な惨敗となりました。

維新の会は市・府とも単独政党で圧勝しています

一定の支持者を持つ公明党・共産党はねばる一方で、自民党だけが議席を減らし、自民党大阪府連幹事長(西惠司氏)・府議団(原田亮氏)・市議団(川嶋広稔氏)の幹事長が落選するという極めて厳しい結果となりました。

大阪自民党が、市民・府民からNOを突きつけられた格好です。これで大阪自民は4連敗に…

 

大阪維新の会は大阪市の全81議席中46議席、大阪府の全79議席中55議席と半分以上を獲得。これで予算案や条例案に関して全ての他党が反対に回ろうとも単独で可決できることになります。

市議会での単独政党による過半数獲得は、1959年の自民党以来とのことで、記録的な事象です。

 

府知事選

大阪府知事選では、吉村知事が圧倒的な票を得て再選。

かつて「お笑い100万票」と言われた横山ノック氏の235万票を超える、243万票を獲得。圧倒的な存在感でした。

吉村洋文[大阪維新の会]…2,439,444(73.7%)
谷口真由美[自民党系]…437,972(13.2%)
辰巳孝太郎[共産党系]…263,355(8.0%)
吉野敏明[参政党]…114,764(3.5%)
佐藤さやか[政女]…32,459
稲垣秀哉[新党くにもり]…22,367

 

ところで谷口氏が選挙活動中にずっとヒョウ柄を着てたのが気になったんですけど、これはあくまで個人の嗜好ですよね…?

まさか「大阪=ヒョウ柄」という大阪府民がもう飽き飽きしてるステレオタイプを真に受けてるわけじゃないですよね…?

 

大阪市長選

一方大阪市長選挙では、新人の横山氏と北野氏の一騎打ち。

北野氏は大阪都構想反対派としてリーダーシップをとられ、反維新の筆頭として注目されていました。

結果は横山氏が65.5万票、北野氏が26.8万票となり横山氏が当選されました。横山大阪市長の誕生です。

 

 

夢洲ディズニー

選挙中にバズった「ユニバ激おこ案件」こと、大阪自民党の夢洲へのディズニー招致ポスター。

自民党本部も困惑したというこのポスターが話題となりました。都島区を中心に貼られていたようです。

それを公約に掲げた花谷さんは落選…。

選挙後は敵対陣営からも温かいコメントが投げられるケースが多いですが、この方だけは選挙後も辛辣な言葉が飛び交っているのが印象的でした。

 

 

他地域

京都

京都府議選では、北陸新幹線反対を掲げる共産党の武山彩子氏が街宣活動を行われていました。

が、共産党が強い京都で思った以上に聞いてる聴衆が少なかったのが印象的でした。

北陸新幹線反対派が勝ってしまうと鉄道的にも・関西経済的にも良くないので、今回の選挙で落ちてよかったと唯一思える方でした。

 

 

神奈川

神奈川県では「謝罪しろ!」で有名な黒岩知事が再選

ただし白票率も21万票と大きく上がっており、立候補者数のランクでいうと3位になっています。次の選挙でここを狙って新しい候補が出てくるかもしれませんね。

黒岩祐治(現職) 1,933,753 67.6%
岸 牧子 651,473 22.8%
白票・無効票 212,482 6.91%
大津綾香 151,361 5.3%
加藤健一郎 123,922 4.3%

 

 

 

かわいい選挙カー

選挙の投票促進のためか、大阪市内ではめちゃかわいいキットカーのような車両が走っていました。

青ナンバーですから原付き扱いでしょうか…

 

 

SNSと選挙

今回の選挙でも、例によってお互いの足を引っ張り合う泥臭いSNS合戦が行われていました。特に維新反対層のツイートがよくバズっているのを見かけました。

が、結果的には全く影響していないことがよくわかります。

「維新を批判でまとまる」というのは、同じネガティブなイメージを共有してる人同士では受けますが、大衆からはマイナスイメージを持たれます。

TwitterなどのSNSではエコチェン現象が露骨に出ますので、一見バズっているような内容でも全く大衆に響いていないことがよくわかる選挙でした。

維新などの賛成層は「大阪を前へ」など前向き、批判層は「守る」などの後ろ向きなイメージだったのも印象悪目ですね。

 

関連リンク

【速報】黒岩知事、謝罪する

2022年の参議院選挙メモ

選挙に行って「白票」を入れてきた話

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執筆者:207

鉄道Webサイト運営17年目。
現在Osaka-Subway.comを含む4サイトと付随する動画媒体を運営中。

鉄道サイト運営のノウハウから、サイトとは全く関連性がない
ようなことまであれこれ書いていきます。

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