
Appleのパソコンである「Macintosh」には、Osakaという名前のフォントが入っています。
このOsakaは、現在のヒラギノ角ゴシックの前のデフォルトフォントで、美しいフォントとして羨望があったそうです。
美しい「Osaka」フォントの由来は文字通り大阪の意味なんですが、何故そもそも大阪のか…を調べたのですが、今一つ結論ははっきりしませんでした。
世界的な命名の方針
そもそも、英語版のフォントとして「シカゴ」という名称のフォントがありました。
フォントの設計担当であった「スーザン・ケア」は、当初同僚だったアンディ・ヘルツフェルドと出会った場所がフィラデルフィア郊外の高校だったことを理由に、フォント名にパオリ近郊の通勤電車の駅名から名前を付け始めました。
ところが、スティーブ・ジョブズがこれに一石を投じます。
うん、地名をつけるアイデアは良い。ただし小さな都市はダメだ。世界レベルの都市であるべきだ!
(“Well”, he said, “cities are OK, but not little cities that nobody’s ever heard of. They ought to be WORLD CLASS cities!”)
出典:1)
こうして、英語版のMacフォントは「シカゴ」をはじめ、セリフ体(明朝体)のニューヨーク、ロンドン、トロント…など、世界レベルで有名なフォントが付けられたのでした。
このことから、「世界的な都市名をつけるようにジョブズが指示した」…とまでは裏が取れています。
日本は?
もちろん「Osaka」も世界レベルで有名な都市なのでこの方針には一致するのですが、まず出てくるであろう「Tokyo」が何故つけられなかったのか…などはわかっていません。
ちなみに明朝体には「Kyoto」が選ばれていて、Osakaの前のフォントには「Sapporo」もありました。
日本語圏の解説ページでよく語られるのは
「大阪はシカゴと姉妹都市だったから」
というもの。
しかしこれは都市伝説のような話から抜け出せておらず、全く根拠がありません。
chatGPT・Gemini・Claudeの3AIに英文ソースをしこたま探させましたが、結局何故大阪が選ばれたのかは出てこずでした…。
現在は主役をヒラギノに
このOsaka、Mac OS9までの標準フォントとして搭載され、Xからはヒラギノ角ゴシックに譲ったものの、現在もMacでダウンロードが可能です。
ちなみにOS Xで採用された日本語システムは、Apple内部では当初「New Osaka」と呼ぶ予定だったそうです。[2] Appleにとって「Osaka」は非常に馴染み深い存在になっていたんですね。
Macユーザーの方は、モダンな「Osaka」と、歴史ある「Kyoto」を使い分けてくださいね。
関連リンク


参考文献
- Mactrast “How Apple’s Fonts Got Their Names“,2013
- “Inside Hiragino: A Closeup of Apple’s macOS Japanese Font“,2023,8
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