かつてガシェット速報というサイトを運営していた人が、詐欺で逮捕されたというニュースが入ってきた。
無登録で株を勧誘容疑、役員ら逮捕 「将来は上場」110億円集金か [福岡県]:朝日新聞
同じ時代に運営していたメディア同士として(規模は全然違うけど)、なんだか他人事のように思えず、ちょっと心がざわついたので書き留めておく。
顛末
ことの流れはこう。
かつて佐藤由太氏は「ガシェット速報」というまとめブログを運営していた
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それがうまくいき、2011年に法人「クーロン」設立
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東京・六本木ヒルズに過大なオフィスを構える
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サイト運営の他、コメント管理サービス「Quelon(クーロン)」を開発
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しかし2016年にクーロンの不具合発生。サイトも運営方針に物議
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2017年3月 この頃に法人名が「メタモ」に(クーロン社は倒産?)。本社もレンタルオフィスへ移転 <参考>
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2025年11月 金融商品取引法違反の疑いで逮捕
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2025年12月 詐欺容疑で再逮捕
ここでも取り上げられているが、かつてバイラルメディアと呼ばれたそれらの類は、非常に高い価値が付いた。
最初から大企業への買収というEXITを設定して売り抜けを図ったメディア(BUZZNEWSとかね)もあり、そういう時代だった。
残念ながら日本は2chまとめブログ崩れのサイトが多く、一からメディアとして運営しているバイラルメディアはあまり多くないが、バイラルメディアというポジションとしては最も資源が豊富にあるのもまとめブログだった。
私は、その流れを遠巻きに見ていた。
Osaka-Subwayは死ぬまでやる「ライフワーク」といえるポジションだが、鉄道プレスは少しそっち方面への色気も残しつつ運営し始めた記憶がある。
先のリンクと同じく、私も一時期は記事の外注化を試み、実際に何点か行ったがうまくいかなかった。
どうもパッションというか、鉄道好きが見る人のためのアツい想いが足りていないのだ。この時点で属人性が外れないことがわかったので、売却する意識は遠のいていった。
話を戻そう。
ガシェット速報はその後「GGSOKU」と名前を変え、法人化して六本木ヒルズに本社を構えるようになった。
目に見えたキラキラっぷりだが、一方でテンプレ的な成功で「薄いな」とも思う。
尤も、社長として部下に夢を見させないといけないのもわかるし、そういうテンプレ的キラキラが人材を集めるのに必要というのも理解する。
このインタビューによると、国立情報学研究所でAI研究を行っていた人、元Appleのエンジニア…など、蒼々たるメンバーがいる。そういうメンバーに、社長は夢とポジションを与えなければいけない。
しかし、僅か社員11人で六本木ヒルズのオフィスを構えるのは、流石に大風呂敷を広げ過ぎた。
そもそもメディアとして運営するならSEOに依存し過ぎるのも良くない。Xの投稿は2017年を最後に止まっているが、今の時点でもフォロワーが1万人に満たない。
ビジネスの世界は「勝てば官軍。負ければ賊軍。」
結果を出せず、更に詐欺で逮捕されてしまうようでは、間違いなく賊軍なのだ…。
2021年時点のリリースでは、詐欺を行っているというアクセスジャーナル社のリークに対して、やっていないというプレスを出しているが、結果的に嘘だった。
2021年7月頃から、一部ブログ・サイトにおいて、(グループ企業を含む)当社および代表取締役が詐欺を行っているかのような記事が掲載されておりますが、事実とは異なります。ブログ記事の執筆者であるジャーナリストを称する人物から当社は取材を受けたことすらなく一方的な情報に基づく内容であり、極めて遺憾であり、強く抗議いたします。
メタモ株式会社『当社に関する一部記事について』,2021年11月6日
私も、もしかしたら佐藤氏と同じような運命を辿っていたのかもしれないと思うと、筆をとらざるを得なかった。
ちなみに
先のページでは
彼らはブロガーとしてぶいぶい言わせたあと、みんなユーチューバーになって、コロナ禍で外出する人が減ると、プログラミングスクールを勧めるようになった。
と書かれていた。確かにみんなそんな揃いも揃って同じ動きをしていた。
私もこれに近いが、Youtubeの時点で見切りをつけて違う動きをした。しかし今の分岐点へいってないなら、同じくプログラミングスクールとかやっていたかもしれない。
関連リンク


参考文献
【倒産速報】ガジェット速報を運営 クーロン株式会社が事業停止 | アラームボックスブログ
たった11人のスタートアップにトップエンジニア集結のナゼ~人工知能でメディアを変えるクーロンの「水平分散型組織」とは | type
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