10日間「Twitteデトックス」をしていた2つの理由

4月11日から10日間ほど、Twitterを全く更新しませんでした。

 

 

Twitterデトックスとでも言うべきこのイベント(?)を定期的にするのですが、今回はいつもよりも長めに期間を置いたこともあるのか、普段お世話になっている様々な方からDMを頂きました。

ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。

 

携帯自体は見ているものの、Twitterは一旦ショートカットの奥の奥にしまい込んでいました。

通知を出していないので、こうなると何が起こっていても一切わかりません。PCもブックマークから一旦削除した後でログアウトしていました。

(ちなみに、私に何かあった場合には代筆の方から書き込みをしてもらえるように準備はしています。)

 

 

理由

私が定期的にTwitterデトックスを行うのには、2つの理由があります。

 

その1:バランス感覚が狂う

一つは、Twitterばかり居るとバランス感覚が狂うからです。

インターネットというのは何もTwitterだけが全てではなく、TikTokやYouTube、InstagramにFacebook、Newspicksや最近ではGRAVITYなんてSNSも登場しています。

 

 

▲Twitterばかり見ていると、バランスが狂ってくる

 

Twitterばかり見ていると、話題のトレンドや価値観といった感覚が偏ります。

これは鉄道に偏るということもありますが、例えば鉄道ファンと親和性の高い

・アニメ
・ウマ娘などのソーシャルゲーム
・アダルト
・政治
・女装……

などなど、こういった一般的には「少しニッチで独特なジャンル」がメジャーだと、知らず知らずの間に価値観が偏ってしまいます。

デトックス期間にTikTokやInstagramを見ていましたが、アダルトや女装要素は全く流れてこず、ウマ娘などのソーシャルゲームや政治系の投稿はほんの僅かでした。(意識的にスキップしていることもありますが)

 

 

 

人は、良い意味でも悪い意味でも外部の環境に影響されます。

少数の鉄道ファン界隈ではそれが日常でも、そうでない多数の人々(マジョリティといいます)には関心がないようなことも多く、またその逆もあります。

 

一つの価値観・メディアに固まるのは、情報発信者としては非常にリスキーです。

コンテンツ制作者は、年齢や性別から嗜好するジャンル・学歴、文系か理系か…など、閲覧者が非常に幅広い層であることを常に意識する必要があります。

 

 

例えばZ世代は、既にYouTubeから離れつつあり、TikTokを主軸にしているというデータもあります。

コンテンツ制作者がYouTubeばかり重視して、TikTokの価値観とズレていくと、Z世代以下の層がYouTubeを見なくなった時、それまで積み上げてきた知名度やノウハウ・テクニックが全く通用しなくなるかもしれません。

ある媒体で一定のファン層を持っている状態で、少しづつ他媒体へスライドしていくことが大事なのではないでしょうか。

 

 

サイト運営者やYouTuberなどの情報発信者は、多数のフォロワーに情報を届ける立場です。

繰り返しますが、無意識に話題が偏っていないかをチェックして、バランスの良い情報発信を心がける必要があるでしょう。

 

 

その2:アウトプットするものがない

もう一つは、アウトプットのし過ぎて出せるものがなくなってきていたからです。

2020年度のOsaka-Subway.com/鉄道プレスの記事数は、2サイトあわせて約600記事以上に上ります

これだけ書いていると、流石に記事のネタや書きたいことが少なくなってくる。インプットの必要性があったのです。

 

▲600記事も書くと、アウトプットするネタがなくなる

 

 

現在もそれが解消できているとは言い難いですが、ひとまず楽しそうなインプットの目録を見つけ始めています。

例えばそれは「兵法」であったり、「心理学」であったり、「禅宗」であったり……鉄道と全く関係ないものも多く含まれます。

鉄道でコンテンツを作ろうとしたら、鉄道ばかり入り浸っていると内輪向けのコンテンツばかりが出来てしまう。

それではダメなんです。情報発信者には、鉄道以外の知識も必要なんです。

 

 

 

日本漫画界のパイオニアである手塚治虫氏ですら、「漫画を描くのであれば漫画ばかり見るな」と言っています。

「天才バカボン」を作った著名漫画家である赤塚不二夫さんは、かつて師である手塚治虫氏からこう言われたと振り返っています。

 

いいか、マンガ家になるんだったら、マンガからマンガを勉強するんじゃないよ。一流の音楽を聴きなさい。」(中略)

手塚先生がおっしゃったのは、音楽とか映画を直接マンガに取り入れろってことではない。そうではなくて、自分の感覚の中に取り入れて、それを抽出しにしろ。そこでそこから、何かを生み出せっていうこと。先生がおっしゃった本当の意味は、僕ら後になって、歳をとってから気がついた。「あっ、そうか。コマの進め方、間のとり方、これ音楽なんだ」って。(中略)

そういうことをやっていたおかげで、トキワ荘の連中は、少しずつ仕事が増えてきた。やっぱり他の連中とは、何かが違ったんだと思う。たとえばマンガの台詞ひとつにしても、いろいろな映画を観ているから、洒落た台詞をいっぱい知ってるわけだ。

出典:赤塚不二夫『赤塚不二夫120%』、小学館、1999年

 

 

▲手塚治虫「マンガからマンガを勉強するんじゃない。一流の音楽を聴きなさい。」

 

 

同じようなことを、ホンダを作り上げた本田宗一郎氏も言っていたそうです。

本田(宗一郎)さんはいつもしつこいくらいに「いいものをつくるにはいいものを見ろ」。とおっしゃっていました(中略)

そんな高級車はよその会社に任せればいいと考えていました(中略)、我慢の限界を感じた僕は「私にはこれ以上できません。そんな高級な生活はしていませんから」と口にしていました。

本田さんはそれを聞くなり「バカヤロー!」と声を荒あ らげ、「じゃあ聞くが、信長や秀吉
の鎧兜や陣羽織は一体誰がつくったんだ?」と言われたんです。

大名の鎧兜をつくったのは、地位も名もない一介の職人。等身大の商品しかつくれないのであれば、世の中に高級品など存在しなくなる。自分の「想い」を高くすればできる。心底その人の気持ちになればできるんだ。つくり手は、その人が欲しいのはこういうものだということが分からなければダメなんです。

出典:岩倉 信弥『「いいものをつくるには、いいものを見ろ」本田宗一郎のデザイン論』致知出版社

 

 

テスラの創業者もデトックスをしている

 

革新的な電気自動車・テスラを作り上げたイーロン・マスク氏も、意識的にTwitterをしない「デトックス期間」を設けられています。

Twitterで普段浴びるほど受けている鉄道の情報、またはそれらに近しい情報の洪水をバサッと遮断して全く違うジャンルの情報を意識的に取り入れる。

それは、人間でいうところの「バランスの良い食事」と同じと考えるとわかりやすいでしょう。

 

サイト運営者としては、定期的にこのTwitterデトックスを実施して、バランスの良い情報の入手を心がけていきたいですね。

 

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